2014.09.13-15 槍ヶ岳北鎌尾根
槍ヶ岳北鎌尾根 2014.09-13-15 参加者5名
<概要>
槍ヶ岳北鎌尾根、壮大なスケールに加え数々のドラマと歴史が刻まれたアルパインクラッシクルート人気№1のルートを歩いてきました。小説に出てくる加藤文太郎をモデルにした「孤高の人(新田次郎著)」や、「風雪のビバーグ」で知られる松濤明の壮絶な末、命を絶った遭難は特に有名です。加藤文太郎は昭和11年1月遭難、松濤明は昭和24年1月に共に北鎌で遭難死。

2014年のお盆は雨天に見舞われ皆心待ちしていた晴天連休がこのシルバーウィークに当たった。
山行後の調べにより、連休の中9/15槍ヶ岳山荘の宿泊者は800名、小屋から槍の穂先まで最高4時間40分の待ち時間があったらしく各小屋共今シーズン最高の人出に賑わった。
また北鎌も同様100名以上が尾根ルートを歩いた、だがその中で2名の方が事故に遭うと言う悲惨な事態になった。
以下、長野県警山岳遭難発生状況の週報記録
9月14日 北アルプス
槍ヶ岳 51歳 女性 落石 負傷 北鎌尾根を槍ヶ岳に向け登山中、落石を受け、負傷
9月14日 北アルプス
槍ヶ岳 41歳 男性 転倒 負傷 北鎌尾根を槍ヶ岳に向け登山中、浮き石に乗って転倒、負傷

<山行報告>
私達5名はこの日の為、一年をかけ練習をしてきました。登攀技術もさる事ながら一日12時間歩き通す事が出来るように冬期の阿弥陀岳北稜、北穂高岳東稜、富士山などなど数々の練習を経てこの日を待ちました。

9/13 21時に大阪を出発、毎回お願いしているタクシーの無料駐車場に車を止め仮眠部屋で仮眠を取る。5時に予約したのだが3時50分に起こされ釜トンネルのゲートが開くまでタクシーの中で待機する。5時すぎ上高地に一番乗りで乗り込む。しかし、Hさんの友人と大曲りまで一緒に行く約束をしていたので上高地で暫し待つ。5時40分登山開始。徳沢、横尾、槍沢ロッジを超え12時に大曲りの分岐に着く。ここで友人と別れ水俣乗超を目指す。
距離は短いが標高差約400mの急登は体に応える。13時30分水俣乗越(標高2480m)、遠くに高瀬ダムと手前に北鎌尾根が見えた。やっと稜線まで上り詰めたと思ったら北鎌沢右俣出合 (標高1,900m)まで一気に約600mも激下り。睡眠時間1時間、歩き疲れ、ルートファインティグあり、ガラ場ありで下りだと舐めていたが極端に体力を使い出合まで2時間ちょっとかかってしまう。
北鎌沢右俣出合にはテントが並び普通のテント場だと錯覚するほどの張数だった、20~30張はあるだろうか?穂高連峰に囲まれた秘境の地の感はなかった。本日10時間半行動。満点の星空の元19時就寝。

9/14 3時起床、4時15分出発。朝一から全開モードで北鎌のコルまで標高差600mを黙々と登る。沢筋は右岸、左岸と渡り歩き所々で大岩が行く手を阻む。斜面はやがて涸れ沢状から草付きになり、傾斜もより増してきた。四つんばいになったり、落石を落としそうになったりで気を使う。草付きは急斜面で、殆どアキレス腱伸びっぱなし状態で息はゼイゼイハアハア。天気はいいが体に応える急登りだった。7時ようやく北鎌のコルに到着、稜線通しから景観のいい山々が見渡せた。P9を目指す。ヤセ尾根で、木の根を掴んだりしながら登るほど急ではあるが、普通の登山道のようにしっかりした道であった。やがて天狗の腰掛に着く。大天井岳、鷲羽岳などなど数々の名峰が見渡せた。天狗の腰掛を過ぎるとやがて独標が聳え立つ。独標は千丈沢側に巻き気味についている踏み跡を行く。ザレザレの道だ。独標トラバース核心部は有名なオーバーハング岩。片側スッパリ切れ落ちているが、岩棚の一段下にスタンスが得られ、難なく通過出来た。そこから踏跡を辿ると独標の稜線に向かうチムニーが出てくる。女性を含むパーティーがロープを出し登っているので渋滞していた。我々もロープを出し確保。チムニーを抜けるとスラブ帯が稜線まで続く。足元は脆く中小の浮石も多い。やっと、独標を超え感無量。各自槍をバックに記念撮影。心が和んだ。
これから先、楽しみな北鎌尾根の核心部、岩稜帯を行く。風は無く空は晴れ渡り、視界鮮明。最高のコンディションである。P11から北鎌平まで岩稜帯のアップダウンが続く。槍が近づき、北アルプスの大パノラマが広がる縦走歩きは贅沢三昧であった。16時北鎌平に到着。5名で16リットル担ぎ上げた水も豊富に有り暗い中登攀するのは危険と判断ここでビバーグとする。北鎌平からは普段見る事の出来ない槍ヶ岳の裏側が綺麗に見え富士山も見える360度の大パノラマで最高のテント場であった。ヘリ騒動があったのですぐにはテントは張れなかったが皆で景色を楽しんだ。
本日の行動時間約12時間。アーベンロートに満点の星空。

9/15 4時起床、5時20分出発。朝日が輝きモルゲンロートで槍ヶ岳が真っ赤に焼ける。
ガラ場を登り槍の基部でチムニーに入りロープを出す。ここから2ピッチで槍の穂先だ。慎重にこなし7時20分に穂先に立った。穂先は登山客で大混雑だった。早々に写真を撮り、小屋へ下山していく、登りは大渋滞だ。槍岳山荘で大休憩をしタクシーに電話14時30分に新穂高へ下ると告げ8時30分西鎌尾根を下る。ここから6時間以内で新穂高へ下る。すこぶる天気がいい西鎌尾根は気持ちが良かった。途中数回休憩を挟み14時に新穂高へ着いた。
新穂高ロープウェイ付近では道端に車が溢れかえり 帰宅して調べた所67台もの車両が駐車違反を切られていました。
下山後温泉に入り、朴葉味噌定食を食べ帰宅しました。

北鎌平からみた独標
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5時40分上高地から歩き出す
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槍沢ロッジ
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12時 槍沢大曲分岐
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水俣乗越を目指し高度を上げていく
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シモツケソウ
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13時30分 上高地から8時間 やっと水俣乗越
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北鎌沢出合いまで激下り
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ガラ場も多い
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ウサギギク
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睡眠時間1時間に河原歩きは体に応える 
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16時 北鎌沢右俣出合に到着 テントを設営する。本日行動時間10時間30分
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北鎌沢右俣の取り付き部 北鎌尾根全体を通し赤札やペインティングはなく全てがルートファイティグになる。
水が流れていて水の心配はない(翌日上部まで水はあった)
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9/14 4時15分出発。朝一から全開モードで北鎌のコルまで標高差600mを黙々と登る。
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草付きは急斜面で、殆どアキレス腱伸びっぱなし状態で息はゼイゼイハアハア。天気はいいが体に応える急登りだった。7時 2時間45分かけようやく北鎌のコルに到着。目の前に独標が飛び出す。
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ここから大パノラマの縦走の始まり
手前に硫黄尾根 鷲羽岳
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9時 天狗の腰掛
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天狗の腰掛の裏側
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独標が聳え立つ
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直登ルートとトラバースルート 直登ルートはクライミングシューズで登る方がいいとかで私達はトラバースルートでいく。
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オーバーハング岩
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トラバース
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トラバースが終わると3級程度のチムニーをザイルを出して超える チムニーを超えると草付のスラブ
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11時 歩き出して6時間45分 独標に着く。
ここから見る槍ヶ岳は素晴らしい
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北鎌上に長野県警ヘリ やまびこが飛んでいた。
ここからP11~P15~北鎌平まで ガレ場、ザレ場、アップダウンが続く
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必要に応じてザイルを出し安全確保
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槍ヶ岳が随分 近付いて来た
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最後のP15は巻き道を使い、16時北鎌平に到着。今日はここでビバーグとした。
本日の行動時間約12時間。アーベンロートに満点の星空。 風も無く最高のローケション地だった。
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影槍
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夕刻 北鎌上での救助
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後で聞いた話だが 大事に至らなかったとか・・・ 本当に良かった。
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夕刻前の独標
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北鎌平
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ちょっと分かりにくいが 真っ暗な中、数名の方が槍に登って行かれました。
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9/15 4時起床、5時20分出発。朝日が輝き素晴らしい。
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富士山
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モルゲンロートで槍ヶ岳が真っ赤に焼ける。
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槍の基部に取り付く
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チムニールート 1P目
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2P目 ここを登ればすぐに山頂
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槍ヶ岳の山頂はかなりの渋滞、狭い所でザイルを直し 渋滞に並び記念撮影
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山頂から見た 笠ヶ岳と槍岳山荘
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下りの渋滞
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ちょっと分かりにくいが 登りの渋滞(途中の人に聞けば途中まで2時間かかってますとか・・・)
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珍しく(連休最終日なので)槍岳山荘のテラスがガラ空 成功を祝い ゆっくりコーヒーを頂く
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8時30分西鎌尾根を下っていく。
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西鎌尾根から見た槍ヶ岳と子槍
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イワギキョウ
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西鎌尾根 向こうに双六岳、三俣蓮華岳
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千丈沢乗越から下っていく
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チングルマの穂
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途中数回休憩を挟み14時に新穂高へ着きタクシーで平湯に戻る。本日の行動時間 9時間20分
ひらゆの森で入浴を済ませ 朴葉味噌定食を食べ帰宅しました。
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