2014.02.15 霊仙山スノーハイク
鈴鹿山系霊仙山(1083.5M)山行報告
平成27年2月15日(日)参加者:5名
今回は 初めて冬山の恐ろしさを感じた。たかが1083mの山だと侮ってはいけない。前夜発で彦根で降り、登山口付近で仮眠を取る。5:00起床米原市に向けて出発。醒ヶ井養鱒場を過ぎると道路が雪道に変わりわだちを進める。これ以上先は危険だと判断し少し広くなった道路わきに駐車する。午前7:10に駐車地点を出発し、20cmほど積もった舗装道路を歩く。7:45榑ケ畑(クレガハタ)登山口着。曇り空で時より小雪が舞うが見晴らしはまずまずだ。登山届を出し20分で山小屋を過ぎ15分ほどで二合目汗拭き峠標高500mに着く。人は少なく我々以外には登山者に逢わなかった。これより急な尾根伝いの登りで山村さんが軽快な足取りでどんどんと高度を上げていく。3合目4合目5合目と順調に高度を上げて行くと6合目過ぎたあたりからなだらかな傾斜の高原のような景色に変わり標高900m積雪も50cm〜60cm位である。遠くの山々も良く見える。平地を歩くような足取りで東へ東へと歩を進めていくとやがてエビノシッポが現れ、もう少し、高度を上げるとエビノシッポからモンスター状の塊に変わっていく。このころから少しずつ天候がおかしくなってきて前が良く見えない。やがてすぐそばで人の声がするが姿は見えずになってくる。団体のような声だ。ワイワイガヤガヤと騒がしい。風も少し出てきて高原状の雪は吹き飛ばされている。まあ、前に大勢の人がいるから大丈夫だろうと思って後ろをついて行く。後方20m位に近づいてようやく、団体の姿を発見する。しかし、霞んでいてはっきりとどんな人かわからない。もう少し高度を上げ1040mの北峰中霊仙に着くと物凄い強風になり立っていられないくらいである。よく見ると団体は高校生の登山者で約20名ほどいる。みんな大声を張り上げ人員点呼 三点確保で風に飛ばされないようにバランスを取っていた。ここから一度下り南西方向の霊仙山1083mまですぐだがとてもこの強風では行ける状態ではない。危険を感じすぐにMさんと連絡を取り下山開始。前の高校生はまたも大声で人員点呼、強風が雪とともに顔に当たり痛い。口元が非常に冷たくなってきている。目出し帽が必要なくらいだ。時間がかかっているので先に行かせてもらう。最初はトレースがはっきりと付いていたがやがて、少し岩稜地帯になると強風で雪が吹き飛ばされその下のベルグラのような薄氷だけが張っている。トレースが全く消えた。アイゼンの爪痕でもあればそれを頼りに下るのだがそこら辺りを探してみても踏み跡が見つからない。MさんにGPSはどちらを指していますか?と尋ねてもこのGPS少し調子が悪く、現在位置が確認できないと言われ即座にこれはヤバイ!へたをすれば遭難すると感じた。視界は20mほどしかきかずどこを見ても真っ白で靄っている。これはえらいことになったなあ。と思いつつ、コンパスどうりに西の方角に足を進めるのは簡単だが広い高原状の雪原なので10mや20mのずれは簡単に外れる。外の景色は全く見えないホワイトアウトだ。下手に動くとかえって危ない。この先に雪の深いところならトレースが残っているのが解るのだがそこまでどのようにしてたどりつけば良いか?狭い尾根なら尾根上に下って行けばよいが、こうだだっ広いとどっちに行っていいかわからない。冬山の遭難とはこんな時に起こるんだな!と理解するのは容易かった。MさんがGPSを何度も操作している間に先ほどの高校生の団体が追い越して行った。先頭は慣れた引率の先生のようである。一番後ろにも引率の先生が2名付いている。この団体に付いて行って大丈夫かなあ?と思いつつ運命共同体と腹を決め、少し遅れてトレースの跡を追う。しばらくすると深い雪になりはっきりとしたトレースにでる。どんどんと高度を下げていくとやがて木に巻かれたピンク色のテープが見られ安堵した。トラロープも現れ元来た景色が思い出された。先で団体の高校生が休憩している。お礼を言いたいところであったが先に高校生が「お疲れ様です。お気をつけて!」と声をかけてくれ言いそびれてしまった。12:15 登山口着。12:30 駐車地点着。着替えをして黒丸サービスエリアで食事を取り15:30に大阪に着いた。
今回は本当に冬山の恐ろしさを実感しました。ほとんど無風状態だったのがわずか数分で飛ばされそうな強風に変わり、曇り空が20mの視界しかきかないホワイトアウトに豹変してしまいました。私も山登りを初めて35年になりますが初めての経験です。
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新人さんからの報告書

2月14日

大阪から各メンバーをピックアップして、仮眠をする。目が覚めたら霊仙山への山行が始まる。

2月15日
午前5時起床し、霊仙山へ向かう。
登山口に駐車場があるということで、醒ケ井の鱒の養殖場を横目に車を乗り入れて行くが、雪で道の状況が悪く、手前3キロ程のところで車を停めて登山口迄歩く事になった。前日迄は日曜日は天気がいいと聞いていたのに出発から氷まじりの雨の様なみぞれのようなものが本降りになり、なんだかがっかり。車内で朝食を取りながら天気がよくならないものかな~とぼんやり空を仰ぐものの、うっすら夜明けで明るくなって来た空はやっぱり鉛色で期待はできそうにない。
午前6時30分。準備して出発。林道はそれでも先を行った車があるようで轍が残っているけれど、相当運転は大変だったと思う。午前7時10分登山口に到着。車は1台。自分達の後からすぐもう1台が到着。雪はやんでいて、このまま晴れることを願いながら登山口を超え、入山届けを出して出発。
山遊楽会に入会して、トレーニングを除いての雪山にお邪魔するのは2回目になる。今回はスノーシューハイクということだったのだけれども、道は既にそこそこの人数が歩いたようでしっかりトレースがついていたのでスノーシューの出番がない。山小屋「かなや」を過ぎる頃くらいから、雪の色が泥まじりの茶色い色から、しっかり積もった白い雪の色に変わり、周囲も真っ白になってきた。アイゼンをつけていないからか、歩きにくくてバランスが取りにくくヨタヨタしてしまう。踏み固められている道とは言え、ところどころに深く踏み込んだ跡があり、うっかりそこを踏もうものならバランスが崩れてそれだけで疲れてしまう。「慣れ」とはよく言うもので、体力よりも技術なんだろうな~と思いながらとにかくついていくのに必死だった。
そんな感じなので、雪山では汗をかかないペースでと再々教えてもらっていたのにもう「汗拭峠」に着く頃には拭くどころか汗が噴き出す始末…そんな汗拭峠を越えるとそこそこ急な登りがだらだら続く。ひたすら登る。動物の足跡をいくつか見つける。今回はウサギとタヌキかキツネっぽい脚あとを見つけた。空が少し晴れて来ると鳥の声もかなり聞こえてきた。よく聞こえてきたのはルリビタキかな?

急登手前の見晴し台からは周りの山がきれいに見えた。そこを超えた尾根直下の急登からも振り返ると真っ白い雪の平原と遠くに連なる山々がまるで別世界のように見えた。みっしりした樹林帯を抜けたからか風が強くなって来た。風に撫でられた雪の風紋がとても神秘的でキレイ。「海老のしっぽ」も「モンスター」も立派だ。雪山の経験がまだまだ浅い自分にとっては観るもの全てがとても珍しく、不思議な光景で、疲れも吹っ飛ぶ。そんな眺めと鳥がよく鳴いていたからきっと晴れるかも!と期待しながらまだまだ登る。

10時10分。頂上までの案内板(帰ってから調べてみたら、そこが霊仙山最高地点とのこと)に到着。しかしここで風が突然暴風に変わる。周りは一面真っ白で何も見えなくなり、ホワイトアウト状態に…。このまま頂上に行くのは危険と判断し下山することに。トレースが消えGPSと地図で方向を確認する。MさんとAさんがてきぱきとその作業をするのを観ながら、自分は寒いのと不安とでひたすら恐怖。そして顔が痛い。凍傷になったらどうしよう!とこれまた不安。遭難って、こういう何気ないところからきっと始まるんだろうな、このまま何かの弾みではぐれたらもう速攻死んじゃうんだろうな…残した仕事は誰が引継してくれるかなとまで考えてしまった…というか、ここにきて最後に思う事が仕事というのもどうなんだ?自分…

ちょうど自分たちの少し前に学生の山岳部らしいグループの方々がいて、大声をあげながら彼らも方向を確認していた。引率の先生らしい方々がいたのもあり先に降りて行ったけれど彼らも不安だっただろう。こちらの方にも声をかけてきてくれたのが学生らしい健気な感じがした。文字通り、自分にとってはそこからが「転がるように」ひたすら下山。休憩無しで一気に降りたのは初めてで、かなりきつかった。樹林帯に降りると先に下山した学生さんたちが休憩していて、「お疲れさまです!」とこれまた元気に声をかけてくれて、それで降りてこれたんや~と改めてホッと安心する。暴風が嘘のようにやんで、穏やかな山林の中を下山した。

12時10分。登山口を経て車を停めたところへ戻り、下山完了。しんどかったな~と思っていたら、Tさんからアイゼンのある状態とない状態の違いや、雪質の違いで歩き方や体力の消耗がかなり違ってくる事を教えてもらった。雪質の違いというのはなんとなく意識に入れていたものの、やっぱり違うものなんだと文字通り「身を以て」実感。やはり回数を重ねて慣れないと体は覚えてくれない。
今回思ったのはどこで引き返すかというタイミングと、引き返す勇気が必要だということ。降りて来て穏やかな状態になったのを感じたら「山頂に行かなかったなんて勿体ない!」と思ったけれど、そのときはそこで引き返さないと大変な事になっていたかもしれない。山頂へは行けなかったけど、「引き返すことの大切さ」を学べたいい経験になった。
帰りは滋賀の黒丸SAであったかいご飯を食べて帰る。
しかし前回の燕と言い、今回の霊仙といい…どうも雪山には好かれていないっぽい。どうしたら冬山のお天気の神様に気に入ってもらえるのやら。
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