2016.03.20-21 中山尾根&阿弥陀岳北稜/冬季雪稜登攀

  
半年前から計画されていた今回の雪稜登攀。八ヶ岳西壁でも人気のルートだが中山尾根と単純なネーミングながらも難易度は高く、下部岸壁、上部岸壁と構成されておりどちらも岩壁がせせり立っており、両方共ハング帯があり、グレード的には(Ⅳ+)の難易度があるルートであります。
また、二日目に登った阿弥陀岳北稜は冬季八ヶ岳のバリエーションの中では入門向きの楽しいルートであります。
私達は1泊2日で2本のアルパインクライミングを堪能する計画をしました。

中山尾根を完登しご満悦のリーダーKさん
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3/20 美濃戸口登山口の近くで仮眠をとり真っ暗な中4時20分、美濃戸口登山口より登りはじめる。仮眠時間は3時間しかなかった。重い荷物をかつぎ行者小屋を目指します。
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中山尾根が見えてきました。赤印がルート。
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3時間かけ7時45分行者小屋に到着。天気はすこぶるいい。
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テントを張りすぐに用意をして出発します。8時50分
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中山乗越から一般道を外れ中山尾根に取り付く。しっかりしたトレースがあり道は迷わない。
急斜面を登ると左手に昨年登った石尊稜にも沢山のクライマーがいました。赤印が石尊稜のルート。
前回は向こうからこちらを見て(よくもまぁ、あんな急な岩峰を登れるもんだなぁと感心していました)
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小屋を出て50分、最後のナイフリッジを超えるとすぐに取り付きです。
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取り付きでは既に、6名、3パーティーが取り付き始めています。ここで渋滞しているので30分ほど待ちます。
下部岸壁1ピッチ目は、本来なら一段下がって凹角を左上するルートが一般的ですが、雪と氷が詰まっておりどーも登れそうにないので正面フェースを登る事にすします。ですが、この正面ルートがくせもので、出だしから被っておりバルジ状の部分は手袋で登るにはホールドが悪く足場も乏しく3~4m上がるのが難易度が高く今回の一番の核心となりました。(Ⅴ)
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とにかく、確実な方法がないので思い切って登るしか手はありませんでした。
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フェースから左上を登りバンド状の所で確保する。ようやく1ピッチ目を登り、後方を撮影。CLのSさんは余裕で登って来られました。
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2ピッチ目はバンドをトラバースして草付を登るルートが簡単ですが、トップを命じられたMさんは難し方のオープンブック状の凹角を登る事に決めたようで登っていきます。私達もそれに続きますが、途中少し難しい。ここから先、200mほど急な灌木と岩混じりの雪稜をコンテで登っていくと上部完璧に着きます。
またしても渋滞だ。
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天気も良く風もなく、まったり景色を見ながら休憩出来ました。
赤岳、阿弥陀岳の景観がすごくいいです。
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ようやく私達の順番が回ってきました。
上部岸壁は35m、1ピッチで登れますが上部がかぶっており前パーティーがハング手前でピッチを切っているので私達もとりあえずそこまで登ります。
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前パーティーの渋滞にはばまれ、またしても暫し休憩・・・
ようやく核心部のハング帯にかかります。ただし残置支点が沢山あるので思い切ったクライミングが楽しめました。
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最後の岩場はピナクルに向かい、岩混じりの雪稜を忠実に稜を辿るか、左に回り込み草付を登るのがルートですが、前パーティー同様ピナクルのテッペンを目指します。
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この辺りからは高感度抜群の光景となります。まさにアルパインクライミングの醍醐味です。
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Mさんも余裕のクライミングを楽しみました。
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6ピッチ目を確保するKさんご満悦です。
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本来ならここでトラバースをして登山道に出るのが一般的ですが、私達はピークにこだわり日ノ岳直下を登攀していきます。
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8ピッチで日ノ岳山頂にぴったり突き上げ感無量。
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赤岳が出迎えてくれました。
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記念撮影 渋滞する中も登攀開始から3時間40分で山頂にたどり着きました。
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地蔵尾根から下山
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中山尾根を振り返る
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本日の行動時間11時間20分。 15時40分小屋に戻りました。
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3/21 ■阿弥陀岳北稜 3時30分起床 ガスの中、4時45分歩き出します。
急な雪壁を喘ぎながら1時間15分で取り付きにつきました。2名が既に前で準備をしていました。
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少し待ちながら6時30分登攀開始。北稜核心の1ピッチ目を登っていきます。
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1ピッチ目、一気にロープを50m出して核心部を簡単に抜けていきます。
2ピッチ目、北稜のハイライトのナイフエッジはトレースがくっきり刻まれ少し興ざめ
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小屋から2時間15分で阿弥陀岳山頂 7時30分
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ガスがかかって視界がないので早々に下ります。下りは文三郎尾根を使い、9時10分小屋に戻りました。
4時間25分で戻ってきました。今回はとてもスピーディでした。テントを回収し2時間30分で美濃戸口に戻りました。12時下山。
早々に帰宅し、18時30分には自宅に戻りました。
以上、とても爽快なクライミングでした。
Category: 雪稜登攀
Published on: Mon,  21 2016 22:44
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