2016.06.11-12 石徹白川・初河谷から倉沢/岐阜県
- 2016/06/18(Sat) -
山行報告書
平成28年6月11(土)~12日(日)前夜発/石徹白川・初河谷から倉沢
参加者 3名               

6月9日(金) 夜発
6月11日(土) 5:55初河谷出合付近駐車場~6:30出発~6:55八反滝~8:05滝25m~1040素晴らしいナメ(8m滝の上)~11:00コケの絨毯~12:00藪こき開始~13:10丸山~15:05テント設営
6月12日(日)720テント場発~8:00滝25m~900左岸の危険な高巻(約50分)12:30舗装道路に出る~12:55駐車場

「うおー、すごい」
3人で何度この叫び声をあげたことか。
会に復帰して2回目の沢登りで、早くもこんな素晴らしい沢に巡り合えるとは思いもよらず、今でも喜びでいっぱいだ。
八反滝を始め数々の美曝、長く続くナメ、なかでも、今まで見たことない苔で覆われたナメと滝には何度も引き寄せられ、見惚れてしまった。
この計画が提示されたのは、先月。記録や写真をみるといい沢のようで、とても待ち遠しく早く行きたくて、うずうずしていた。
一方で厳しい場所であるので、やや緊張もしていた。

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6月11日(土)晴れ
昨夜は、途中で仮眠2時間半の睡眠で出発。八反滝見学用の駐車場まで移動。ここで装備し、まずは八反滝に向かう。滝までは、未舗装の道があり、沢添いに歩く。沢は美しく、これは期待出来るのではと思わせる。天気は晴れで気温は高く、絶好の沢日和。すでにテンションはかなり高く、期待の沢に喜びはあふれんばかりの感じとなる。
約30分ほどで滝に到着。さすがは名前がついている滝だけに惚れ惚れする。八反滝
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もちろん直登は出来ず、右岸を高巻く。いきなりの藪こきとなる。笹や木の枝をかき分けながら、道なき道を歩く。木の間から時折射す陽の光が暑さを感じさせる。約30分ほどで八反滝の落口に辿りつく。さらに沢を30分ほど歩くと25mの滝。名前はないもののこちらも魅力ある滝だ。
25m滝
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こちらの滝も少し戻った右岸から高巻く。ここは取り付きのルンゼが少しいやらしい。ただ二つの高巻は思ったほどきびしくはなかった。ここからゴーロ帯を歩くが、今が盛りのタニウツギがきれい。
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出発してから約3時間して初めて休憩。この沢は全体的に開けていて明るく、吹き抜ける風がとても心地よい。皆の軽快な沢歩きに思わず「体が喜んでいる」と発言。同感である。さらに10mの滝を直登、次にまた素晴らしい滝が出現。8mで幅の広い滝だ。
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この滝は左側を直登するが、最上部だけいやらしいのでSさんがお助け紐を出す。この滝を登るとなんと美しいナメが現れる。
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ナメは結構長く続き、とても気持ちがよい。しばらく歩くと8mの滝。
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ここまでザイルは1本も出さず、このままでは使うことはないのでは、ということで、直登は出来るがザイルワークのため、Kさんトップで登る。右から取り付き、ハーケンを打ち、ビレイ点とり、中央を横切り左上を抜けた。
次は何が待っているのだろうと歩いていると、またまた「うおー」の叫び声
今度は苔のナメだ。
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苔むしたナメ さらに進むとナメの滝まで出てくる。
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「なんという沢だ」ただただ驚くばかりであった。
しかし、いいことばかりではない。苔のナメが終わると、沢が細くなり、笹が増えてくる。いよいよ藪こきだ。
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かきわけてもかきわけても笹と木々が立ちふさがる。まわりは、ほとんど見通せず、地図をほとんど見ないにもかかわらず、抜群の方向感覚と経験と勘でつき進むSさん。さすがだ。藪こきはおよそ1時間。うんざりしながらも丸山(1796m)付近に着くものの、標識もなく、藪だらけ。さらに藪こきを始めたころから、ぶよや小バエがたくさん発生し、顔のまわりを飛びまわり、閉口する。
山頂からは倉谷に下降。藪こきはまだ続くが、登りに比べれば楽。ただ沢に入っても水が出てくるのは山頂から50分ほど歩いてからとなる。それまでに沢の両斜面には、うど、いたどり、こごみがたくさん生い茂っており、今晩のおかずに何本か採っていく。
6mの幅広の右岸を懸垂下降したところで休憩。さらに下って、適当な場所を見つけ、テント設営。時間は15時でまだまだ陽は高い。早速、Kさん持参のイモ焼酎で乾杯。さらにSさんが沢に入れてくれていたビールが、よく冷えて旨い!この時間がたまらない。
両人共、今回の沢登りには満足されていて、この楽しい時間を3人で共有できることに、再び喜びとうれしさが沸きあがる。
沢でテント泊をしたのは、平成21年10月11~12日の越百川以来6年半ぶりで、この時は、この3人にSさんがおられた。焼酎がなくなると、日本酒。すべて飲みきった。宴は21時30分まで続いた。早く寝たが、睡眠不足で疲れがたまっているにもかかわらず、素晴らしい沢の中でテント泊が出来たことの興奮と喜びがいつまでも冷めず、あまり眠れなかった。

 6月12日(日)曇り
5時50分起床。ぶよや小バエが朝からまた大量に発生。
虫よけネットを被っているKさんが集中攻撃を受ける。両耳からは血がにじむほどかまれた。虫よけをしていないSさんと私はなぜかほとんど刺されず。テント場を出発してゴーロ帯を歩くと4段30mの滝が続く。右岸に生えている笹や枝をつかみながら、慎重に下降。また素晴らしい景色が始まる。
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さらに歩くと25m滝の落口に着く。ここは右側を懸垂下降。沢ではあまり使 用しない50mザイルをめいいっぱい使う。
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この下には5mのナメ滝。しっかりした残置ハーケンを使い懸垂下降。さらに下の滝は下降出来るものの、先が見えない。すでにゴルジュ帯に入っており、いったん降りると登り返すことはできないので右岸を高巻。ただここは取り付きからいやらしい。持つものは根の浅い草だけ。滝を過ぎた所で懸垂下降。ただ、懸垂に使う木もしっかりしたものがなく、何本かの木を使う。ところがあまり太くないため、降りる時に重みで、ザイルが木の間を上下に動くので安心はできない。
なんとか降りたものの、そこはちょうどゴルジュ帯の真ん中に位置していた。この先はナメ滝で下降は出来ない。両岸はルンゼの斜面となっている。どちらも傾斜がきつく登るのは、厳しい。ただそこしかこの場からは抜けられない。
やむを得ず左岸を巻くことにする。持てるものは根が浅い草のみ。それもしっかりはつかめない。さらに足場もつま先立ちができる程度。高度を上げるにつれ、汗が流れる。直下には先ほど歩いていた沢が小さくみえる。「落ちたらお終いだ」すでに喉はからから。一歩一歩慎重に進む。「私が落ちるはずがない」と根拠のない自信でなんとか、通過。ほっと一息つけたのは、持つことのできる木や枝がある灌木帯に入った時であった。最後は空中懸垂で下降。結局ゴルジュを抜けるのに約2時間かかった。天気は薄曇りで時折、陽が射す。
倉沢でもタニウツギの花がたくさん見られた。
ゴルジュの後は、ナメとゴーロと小滝が続く。小滝で1度懸垂下降する。堰堤は橋まで4つあったが1ケ所だけ、高巻を避けるため懸垂した。橋から右岸に続く未舗装の道に出て沢は終了。橋の道路は舗装されていて、この道を使い駐車場まで戻った。

確かに見事な沢でした。でも沢の景色よりももっと大切なものを再確認できた山行でした。それは心から私の復帰を望んでくれていたお二人とこの素晴らしい沢体験を共有できたことです。これが私にとって最高の宝となりました。
お二人には感謝し尽くしてもしつくせない思いでいっぱいです。
ありがとうございました。
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