2017.03.18~03.20 両白山地 三方崩山
- 2017/04/04(Tue) -
三方崩山は白山から北に続く主脈上の間名古ノ頭から東に派生する尾根の末端に位置している山。
天正13年の白山噴火の際に山頂部から北東・南東・南西の三方向に赤茶けた大きな崩落地があることが山名の由来である。
昔白山に住んでいた天狗の爪跡によるものであるという伝説もある。

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3月18日(土)
6時起床。晴れ。 -4度。 ドライブインみほろ湖まで移動。
ここで、156号線夜間通行止めの看板。 17時30分~7時で、着いたのは6時40分だったので待っているのは僅かで済んだ。
7時30分弓ケ洞谷林道の入口付近に駐車。 林道入口から雪があり、約50センチ。 雪は締まっているため、つぼ足で進む。
前日のものかスノボーのトレースがあり、その上を歩く。  天気は快晴となり周りは雪山。 
テンションも上がり雪山に入るたびに思う。 「来てよかった」と。
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高度を上げるにつれ積雪も増え、林道のカーブミラーは鏡の下部の8割は埋まっていた。
1時間ほど歩いたところで足が雪にズボズボはまり出したのでワカンを装着。
リーダーは、木製の魅力的なワカン。 雪上をサクサクと心地よい音を響かせながら進む。
前面には、弓ケ洞谷中間尾根、その奥には、北尾根が見え、カッコイイ姿に皆、魅了される。
登攀意欲がそそられるが、雪崩の危険性があり、近付けそうにない。
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900m地点で1本とる。 周りをみると、向かって右斜面にはデブリが見られる。
安全を考えて、当初予定の中間尾根を断念し右岸尾根に変更。 
弓ケ洞谷をワカンで徒渉。 この際、岩に雪が乗っかっているだけの不安定な状態なので、リーダーは、おたすけ紐を出し確保。
右岸は雪原となっている。 相変わらず、スノボーのトレースがついている。
ここで北尾根の方向を見ると、小さなものが動いている。 目を凝らして見ると山スキーヤーが4人いた。
我々は、いよいよ尾根にとり着く。 全面には雪の斜面。 トレースはもちろん無くワカンで雪面をけり込む。
時に足が深く沈み、苦闘しながら1歩1歩着実に前進。 背中には重い荷物。 落ちてくる汗を感じながら進む。
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トップを交代しながらラッセルで突き進んで行くと昼前に1100m地点に着く。 
ここで軽く食事をしていると、スノボーを背負った中高年の男性が、我々のつけたトレースにお礼を言って通り過ぎた。
天気は快晴から薄曇りになる。 動いていると暑いが、じっとしているとさすがに冷える。
食事後、再び雪の傾斜面をラッセル。 Uさん、Mさんもトップでトレースをつくり、進んで行く姿が頼もしい。
さすがは、Sさん企画山行に参加するだけのことはある。 1250mまで登ると1369mのピークのある山裾をトラバース気味に進む。
時間は13時20分。 そろそろテン場を探さなくてはいけない。
さらにラッセルで進む。 雪に足がとられることもしばしばで、なかなか進まないが、それでも確実に進んでいる。
この傾斜を乗り越えたら、傾斜も緩くなるかと思い、到達するとまた傾斜。高度が稼げていない思いにとらわれるが、行くしかない。
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雪と格闘しながら、ようやく、テント場になりそうな場所へ。
1530m地点。 14時30分。 雪洞をつくる予定であったが、寝不足と体力消耗で疲れていることもあり明日に延期する。
テントを設営し、早速、宴会に。 リーダーの用意してくれた気付けの一杯のボンベイ・サファイアをまわし飲み。
これが乾いた喉に浸み、胸が熱くなる。 あとは食担のFさんが用意してくれた食をあてに酒、ワインが次々と減っていく。
今日のしんどさはあっという間に吹き飛んだ。 20時30分就寝。 夜に入ると風が強くなり始める。

3月19日(日)
3時起床。 朝食後すぐに出発予定であったが、昨夜からの風が、止まないどころか強くなっている。
ヘッドランプだけの行動は危険なので、明るくなるまで待機。 6時20分発。 天気は晴れ。
日の出を迎えた太陽を時折り見つつ、必要最小限の荷物を背につぼ足で進む。
雪が締まっているところはあるものの、たいていは足が雪に入りこみ、奮闘しつつ一歩一歩着実に進む。
時にかなり強くなる風に耐風姿勢を取る。 トップは昨日に続き交代しながらラッセル。
1時間後に1本とったあと、1693m付近の雪稜の斜面をトラバースする。
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アイスバーン気味になっているが、足をけり込み慎重に通過した。
このあとも交代で5人全員が力を合わせ、ラッセルし高度を上げながら前進。
アイスバーンが増えてきたので、1900mでアイゼン装着。 まもなく平瀬尾根に合流。
今日も、ここであとからついて来た山スキーヤー2人組にあう。
2000mまで来ると、北尾根と目指す三方崩山が望める。 
ここは同じくリーダーと2006年3月11日に登頂しており、その時と変わらない姿に懐かしさがこみ上げてきた。
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この山に行くには、一旦北方向に進み南下する稜線を歩いていかなければならない。
雪庇が所々で発達しており、離れて歩くように注意する。
遠くの山は、残念ながら霞みあまり見えないが、それでも三方をはじめ周辺の山々の景色は素晴らしい。
出発からラッセルをひたすら続けること約4時間半。 最後の登りをこなしてようやく山頂へ。
標識は雪に埋まり見えなかったが、記念撮影。 奥三方岳も登頂する予定であったが、時間を考慮してあきらめる。
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しばらくすると平瀬尾根から登ってきた女性が我々のつけたトレースのお礼を述べた。
我々はツエルトを張り昼食。 陽射しがよく当たり中はとても暖かい。
標高2058m。 「山頂部から北東・南東・東西の三方向に赤茶けた崩壊地があることが、山名の由来」
(日本山岳会「新日本山岳誌」)であるそうだが、残念ながら雪でその様子は窺えない。
それでも山容を見ればそれは十分想像でき、周りの稜線と合わせて惹きつけられる山だ。 1時間後、下山開始。
トレースを辿りながら引き返す。 当然下山は、下りの上に足を取られることもないのでどんどん進む。
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平瀬尾根からテント場までは行きと違うコースで。 
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目の前一杯に広がる雪原の急な傾斜を各自が思い思いに自分のトレースをつけ、一気に駆け降りる。
帰りは約1時間15分となんと3.5分の1で済んだ。
雪洞を作る時間はあったものの、連日のラッセルで疲れていたため、今回は断念することにする。
こうなると、あとは宴会。 昨日に続き、ボンベを軽く1杯。
喉を潤した後、たくさんの食事、つまみをあてに酒、ワイン、焼酎を飲みほしていく。
天気は良いものの、風は相変わらず吹きやまない。
天気図を見ると、高気圧に覆われているはずなのだが、地形的なものかこの後も風が止むことはほとんどなかった。
20時30分就寝。

3月20日(祝)
夜中に雪が降りテントのまわりは新たに10センチの積雪。 軽く雪搔きをした。
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やはり風は強い。 放射冷却がない分底冷えの寒さではないがそれでも寒い。
快晴で澄み切った空。 今日登れば、おそらく遠くまですっきりと見えるはずだが、残念ながら下山日。
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テントを撤収し、アイゼン装着。
近くにある大きく発達した雪庇を見ながら、行き来た道を引き返す。
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下山はスムーズに進む。 約1時間で、右岸尾根の取り付きに下りる。
徒渉は細いが、比較的しっかりした雪道があり、そこを歩く。
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林道の北側にある斜面は、行きよりデブリが増えていて、不気味であるのでなるべく早く通過。 安全な場所でアイゼン外す。
つぼ足で歩くものの、スキーヤの付けたトレースはアイスバーンになっており滑る。 ここでワカンをはき、難なく駐車場へ。
ところが後ろを歩いていたリーダーがなかなか戻ってこない。 
ワカンの紐の部分がちぎれて、シュリンゲで応急処置をしていたとのこと。 ケガもなく無事全員下山。
なかなか取れない3日間の山行を充実かつ楽しいものとできたことを、
リーダーおよび皆さまに心より感謝申し上げあげたいと思います。
ありがとうございました。
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