2017.08.20 台高/三之公川 明神谷沢登り
行程:林道終点→登山道→明神滝手前より入渓→二ノ滝→カクシ平谷出合二股を右→馬ノ鞍谷→馬ノ鞍峰(1177.8m)→P1073→カクシ平谷→行宮跡→林道終点

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5:40、国道169から大迫ダムを左折し県道224に入る。入之波大橋を渡り県道224をさらに進み二ノ股出合を左折し北股川林道へ入る。一部未舗装のダートと舗装されてはいるが所々に大小の穴凹がある林道を注意深く進む。三之公出合で右折、6:30林道終点に到着した。入之波大橋より約10㎞、途中の道は狭かったが林道終点は比較的広く車数台は余裕で駐車可能、旋回スペースもあった。
 身支度を整え7:15出発。最初は登山道をせっせと歩く。沢は登山道より遥か下方にあり涼風は全く来ない。暑くて汗が噴き出す。歩き始めて20分ほどで沢に降りる細い道がありそこから沢に降りて行った。やはり水の側の方が涼しい感じがする。
 歩き始めて50分ほど経った8:05明神滝40mに到着した。水量豊富で迫力がある直瀑。水しぶきと瀑風で涼しく生き返った気がした。
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この大滝は右岸に付いている登山道に一旦出て滝を越えてから沢に戻る。直ぐに次の二ノ滝に到着する。この滝も美しい。深くて広い釜で登ることができる滝ではなさそうだった。
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この滝は右から巻く。しばらく進むとカクシ平谷との出合に到着した。ここは右の馬ノ鞍谷へ入る。
 ついに本日の核心部、3段25mの滝が登場した。
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ここはロープを出して直登する。水量が多いため水流に足を取られないよう気を付けて登る。途中の安定したところでKさんがハーケンを打つ。大きな岩がウォータースライダーのようにつるつるに削られており、ここで滑ったら途中で止まりそうにない。ロープを出しながらKさんの登るコースをよく観察しておく。あそこに手を掛けあそこに足を置く。滝の落ち口でも水の量と勢いがすごい。
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それに打ち勝つようにKさんが滝にガンガン打たれながら登っていく。私はあの水流に打ち勝てるのか。
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Kさんが上に到着しコールがあった。と言っても滝の轟音で声は全く届かずちょっとだけ見える姿でお互い合図し合う。ついに私の番だ。まずは教えられた通りハーケンを抜き取る。初級講習で初めてハーケンを外す体験をして以来2回目だ。私のバイルが初めてバイルらしい働きをした瞬間だった。K
さんが登ったコースを思い出しながら慎重に登っていく。Kさんは滝に打たれながら登って行かれたが右手に登りやすそうな岩があったためそこから登った。最後は左から激しく滝に頭を打たれながら登り切った。開口一番「これって初級なんですよね?」とKさんに確認した。上から覗いて見ても、初級の沢ながら迫力のある滝だった。
 その後もいくつも滝があったがパッと見ても登れる滝か登れない滝か分からず毎回質問し「あの滝は逆層だからちょっと難しい。」「あれは被ってるから難しい。」などと教えて頂く。その後、水は一旦枯れて無くなったが再び水が出現し最後の滝、渓流瀑が現れた。見た印象ではロープなしで登れそうだったが、ガイドブックには「ロープを出して安全を期すこと」と書かれていたため左から巻いた。
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ついに水が枯れた。このまま沢を詰めても登山道に出られるが今回は右にある馬ノ鞍峰を目指すため支尾根に取り付いた。藪はなくパラパラと崩れやすい土の急斜面の為、バイルを突き刺しながら登った。アブが急に増えて顔の周りを飛ぶため一旦安定したところで虫よけスプレーを振り撒きネットを被った。尾根に出て「ここが馬ノ鞍峰か」と一瞬喜んだがGPSで確認すると60mほど西側に着いていたためザックを置いて空身で山頂の確認に行く。墓石のようなものが立っており馬ノ鞍峰と書かれた札も掛かっており12:40やっと山頂に到着した。山頂は台高主稜との丁字路になっており大台ケ原まで続いている。山頂直下のこの辺りから上がってくるはずだったところをのぞき込むと壁のような急斜面でここを登ってくるのはなかなか大変そうだった。
 下山は尾根伝いに西に向かいP1073を目指して歩く。木がたくさん生えており眺望は良くない。P1073は分かりやすいピークではなく緩い尾根道の途中という感じだった。この辺りは少しだけ眺望があり周囲の山々が見えたがどれが何という山かは全く分からなかった。尾根道からカクシ平谷へ向かう道を見逃さないようにと気を付けていたがテープが巻いてあり分かり易かった。カクシ平谷へ向かう下りは傾斜がきつくパラパラと崩れやすい土で、沢靴のつま先に体重が掛かり痛くて歩きにくかった。靴紐をしっかりと結んでおいたつもりだったが不十分だった。下山途中、「あ~う~あ~う~あ~う~」という動物の鳴き声が聞こえ、猿かなと話していたがあまりに長時間聞こえるため「誰か人が笛を吹いているんでしょう」という話になった。ところがさっきまで隣の山から聞こえていたのが今度はすぐ傍の山肌から聞こえてくるため、こんな短時間で移動できるのは鳥かなというところで落ち着いたが結局何の鳴き声かは分からなかった。カクシ平谷で休憩したときに沢靴から登山靴に履き替えるととても快適になり歩き易くなった。行宮跡を通過する。約570年前にこんな寂しいところに人が住んでいたとは信じ難い。登山道をひたすら下り15:00林道終点に戻った。
下山中に明神滝に向かう登山客一人と本日初めてすれ違った。林道終点に戻ると他に車が3台停まっていた。登山客には殆ど出会わなかったが人気がある場所のようだった。蛭は登山中に一匹見かけたのと駐車場で更衣中に一匹親指にへばりついていたがすぐに気づき吸血される前に取り除くことができた。登山中、ミンミン蝉が鳴く度「ああ、夏真っ盛りだなあ。」と思い、ツクツクボウシやヒグラシが鳴く度「ああ、もう夏も終わりだなあ。」と思った。今回の沢は全体的に明るく緑の苔が美しい日本庭園のような沢だった。小滝も点在しておりとても楽しい沢であった。       
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