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2018.08.11-13 剱岳チンネ左稜線 登攀

お盆を利用し、3泊4日でチンネ登攀と、Ⅵ峰Dフェースの岩登りを計画しましたが生憎の雨で全工程は実施出来ませんでしたが
雨の隙間のワンチャンスを利用し、チンネ左稜線のクライミングは成果を得る事が出来ました。

参加者3名

剱岳懐奥、最高のロケーションの熊の岩、そこをベースに繰り広げられる登攀、期待と不安の中 登山が始まった。

8/11 室堂(7:30)―別山乗越(9:40)―長次郎谷出合(12:10)―熊の岩(14:30) 7時間
8/12 熊の岩(3:50)―右股 池ノ谷乗越(5:20)―登攀開始(6:30)―T5(10:00)―登攀終了(12:30)―熊の岩(14:30)  10時間40分
8/13 熊の岩(6:10)―剣沢小屋(9:10)―室堂(11:40) 5時間50分

c-2018.08.11-13 チンネ左稜線 047

8/11 雨天の為、立山駅の券売の列は無かった。5時50分のケーブルに乗り込み7時室堂。
雨の中登山開始、雷鳥坂キャンプ場
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途中で雨が上がり、9時40分別山乗越。雲の隙間から剱岳本峰が見えた、後にも先にも展望はここだけでした。
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剣沢キャンプ場
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山岳情報を仕入れます。
長次郎左俣通行不可、右俣とDフェース取り付き困難と記載されていました
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剣沢雪渓でアイゼンを履き下降していきます。
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12時10分長次郎谷出合。室堂から標高差500m登り、500m下る。はたまた熊の岩まで標高差700m登る。なんともタイトなコースだ。
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熊の岩は見えるが中々近づかない。
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重荷に耐えながら14時30分熊の岩。まずまずの天気で、ずらりと並ぶⅥ峰岩峰群は圧巻だ。いい場所にテントを設営し明日に備える。
標高2600mの熊の岩のベース基地は最高だった。
c-2018.08.11-13 チンネ左稜線 047


8/12 終始ガス展望なし
3時50分 濃い霧の中、長次郎谷の雪渓を詰める。300mの急登をアイゼンとピッケル、ルートファイティングで巧みに登って行く、1時間足らずで稜線に出た。
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悪名高き、ザレ場だらけの池ノ谷ガリーを下る。
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5時20分三ノ窓。再びアイゼンを付け、左稜線の取り付きに向かう。前には7名ほどが岩場に取り付いて居るのが見えたが登攀スピードが速くすぐに視界から消えて行く。
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Kリード 4ピッチ
25mⅣ 傾斜の強い濡れた凹角から始まり緊張が高まる。
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50mⅣ クラック、フェース、草付き
3ピッチ目から無線機によるコールで状況を終始伝えながら登る。
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U君 4ピッチ
フェースを一気に45m伸ばし、カムで支点を作る。
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25mⅢをこなし、ピナクルが林立するピッチを迎える。
少しトポとルートが違うか?内面登攀30mⅣ+と少し難しいルート取りと、20mⅢで核心のT5に到着する。
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T 2ピッチ
核心部の鼻 40mⅤ 鼻は特に問題なく抜けれるがその先のフェースが悪い。
出だしでランニングを取りすぎ途中からヌンチャクが無くなりロープもかなり重くなり試行錯誤した。
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20mⅣ ピナクル群でロープの流れが悪く早々にピッチを切る。
展望が良ければ素晴らしい高度感のはずだが・・・
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K 3ピッチ
フィナレーを飾る高感度抜群のリッジ。Ⅲ~Ⅳでチンネが終了する。
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そして2ピッチ懸垂を交え、池ノ谷ガリーに戻ります。
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池の谷乗越
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長次郎谷を下り熊の岩に戻ります。
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全体を通して岩も固く安定していました。古ぼけた終了点、抜けそうなピン、明確ではないルート、高度感抜群の継続リッジ、そそり立つピナクル群の登攀、何よりもここに来る為のアプローチの悪さ、色々な意味を加味すれば日本のアルパインクライミングルートの第一線だと実感しました。機会があれば再来したいものです。


8/13 前日の疲れから、Dフェース富山大ルートは困難だと判断。
Ⅵ峰全体の概要を掴むためにCフェースとAフェースの2本登る事にしました。
Aフェース 魚津高ルート 120mⅣ
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Cフェース 剣稜会ルート 165mⅢ
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でしたが早朝から雨天で中止。このまま居座っても登攀が出来ないと判断、室堂に戻る事を決断、雨の中、室堂に戻ります。
剣沢小屋にて
c-2018.08.11-13 チンネ左稜線 104


雨天で苦労しましたが、チンネと言う大きな課題、成果を残せたので充実しました。
まだまだ剱岳全体を把握していないのでまた通う事になるかと思います。
計画して頂いたKさんを始め、チームの一人として活躍してくれたU君感謝しています。ありがとう御座いました。

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